August 28, 2010
TBU! 2010 x Saidera Mastering モーニングセッション第6回 参加レポート
2010年8月26日に行われたTokyo BootUp!2010とSaidera Mastering共催の勉強会、
「TBU! 2010 x Saidera Mastering モーニングセッション 第6回」に参加をしました。
テーマは8トラックDSD ライブレコーディングについてで、講師はオノセイゲンさんでした。
DSDとはダイレクトストリームデジタル(Direct Stream Digital)の略で、SACDが使用している録音・再生フォーマットのことを言います。SACDはサンプリング周波数がCDの64倍の細かさの2822.4kHzであり、より原音に近い音で記録がされるという方式です。
8トラックでのライブレコーディングをするとき、会場の端7点の位置にアンビエンスマイクを立てて録音をするという方法があります。一番興味深かったのは、「マイキングはその場所でどんな音が鳴っているのか、周りからどのような音が聴こえるかを必ず耳で確認をすること。そして一番良い音が聴こえる場所で録音をする。」というお話でした。
フィールドレコーディングをするときに私が気をつけていることのひとつに、モニターヘッドフォンから聴こえてくる音が実際に聴こえてくる音と同じように聴こえるようにセッティングするということがあります。それをすると高音の伸び方が全然違うように感じます。やはり、大切なのは、”耳で聴く/聞く”ことなのかなと思います。
その他、建物の構造を利用して低音をコントロールするというお話もありました。低音は空間に広がる性質を持っています。指向性がありません。クラブなど狭い空間では音がこもりやすく、野外フェスではヌケの良い音が楽しめます。低音が隅にたまりやすいと言われるのは、そのためです。高音は狭い範囲で直進する指向性があり外に漏れにくいので、美術館や水族館、博物館での使用に期待がされています。より良い音で聞くには、スピーカーの位置、角度が9割だという意見もありました。サラウンドでは聞く場所によって音が変わるということが顕著に表れますが、DSDの良い音で聞くサラウンドの臨場感、空間的表現はやはり、魅力的です。サイデラマスタリングの建物、構造の工夫が聞けて、とても勉強になりました。とても素晴らしい環境で様々なサラウンドの音楽を聴かせて頂きました。
帰りに渋谷のパルコファクトリーで行われている「グラフィックと音で体感するUKデザインシーン ロンドングラフィックデザイン展」に行ってきました。オノセイゲンさんによる音響空間デザインがされていて、500Hz以上の周波数特性を持つ超音波スピーカーとサブウーファーで構成されています。8/30まで展示は行われるそうです。是非とも体験をしてください。
TBU!2010×Saidera Masteringモーニングセッション 参加レポート
SA-CDラボ♪♪
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