東京藝術大学の千住キャンパスでの卒業制作発表会に行ってきました。
その中で注目した発表は『スタジオAに関する報告』でした。
プレゼンテーション+試聴という2つの項目に分かれており
内容は、スタジオAの設計思想である
・演奏者が演奏しやすい
・録音に適している
・スタジオの中で聞いて心地よい
本当に良い録音をするための大前提として、演奏者が演奏しやすい環境を実現するという条件の中でスタジオの形状、特性を十分検討する必要があり、最終的に実際に演奏者に演奏してもらい、吸音材を加減するという工程における実際に録音した音源を試聴することができました。
プレゼンテーションでは、今回の場合スタジオ設計における
設計→中間調整作業→主観評価実験→完成 に至までの流れの中で
中間調整作業と主観評価実験に着目したプレゼンテーションでした。
両方の作業に共通する調査方法として、演奏者、聴取者(スタジオ内)へのアンケート、さらには録音された作品に対しても、演奏者、聴取者にアンケートを実施したとのことです。
その中で、スタジオ内吸音材の量を変化させてのアンケートの結果の統計を出すというものでした。
音源に関しては、フルート、琴、ピアノ、声楽 という4種類で
吸音材の量を変化させることで、特にスタジオ内の響きの変化量がどれだけ変わるかを体験できました。
音源に関しても、フルート、ピアノ、声楽は変化を認識する事ができましたが、琴では正直違いが解りませんでした。
スタジオの設計という普段なかなか体験する事ができない作業を垣間見ることができたのは、非常に良い経験になったと思います。
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2007-2-16 ラベル追加 By.surroundx
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